日の出鉱泉に行った話
さて、山頂でフルグラを食べたわけですが、その帰りに温泉によっていきました。
そこが中々すごいところだったので、こうして別記事に。
まず、一目見ると完全に民家です。おばあちゃん家ですね。事前に電話で確認してなければ、廃業を確信していたところです。
正面から見ると意外としっかりしてそうな雰囲気が出ます。
玄関は宿らしい面持ちなもの、すぐに生活感あふれる空間が広がります。
奥にはこたつの客間らしき場所があり、食べかけのお弁当がおいてありました。すいませんお邪魔しちゃってという気持ちになります。
そして、画像の通りこんな具合で今日び中々出会えないタイプの浴室に通されます。窓や風呂蓋が木製だったり、壁がやたら黒ずんでいたり、ちょっとクモの巣張っていたり、こりゃすげえやって感じでした。
もちろん、脱衣ロッカーも木製です。あと、画像からは分かりにくいですが異性側の浴場とのしきりはだいたい2mちょっと程度でした。でも問題ありません。既に男湯は物置らしく、女湯しか稼働していないらしいです。ジェンダーフリーってやつですね。
(女湯に最初通されたとき3回くらい、「こっちですか?」って聞きなおしました)
とはいえ、ここまではある意味予想の範疇というか、事前に調べた感じこんなもんかなとは思っていたので、そんなに驚きはしませんでした。
ただ、肝心のお風呂に入ろうとしたところでいくつかハプニングが。
まず、シャワーからお湯が出ない。
蛇口からは一応、お湯が出るのでそちらで何とか体を洗いました。ただ、天井がやったら高いせいか、すきま風のせいか浴場は冷え切っており、少々震えながらの作業となりました。
んで、肝心の湯船なんですけど、これがものすごく熱い。
もう、「あっち!」とかじゃなくて「あっつあああっつつ!!!!うわあああっつつt!!!」みたいな感じ(伝われ)。
お茶でも沸かすのかなってそんなレベルでした。
ただ、ここは冷静に、幸い湯船の方に水が出る蛇口があったのでそれをつかって薄めることに。
サルみたいな感じで湯船のふちをつたって蛇口に手を伸ばします。当然全裸です。超絶みっともない姿だったと思います。
ついでに、時間短縮のために、栓を抜いたのですがこれが失敗でした。
栓を抜いてすぐに気づきました。あ、これ、腕突っ込まないと上手く栓しめられねえわ。
激熱の湯の中に腕を突っ込んで栓を閉めようとしますが、3秒と我慢できません。ただ、のんびりしていたらお湯がなくなってしまいます。水で冷やしながらまさに手探りで格闘を続けました。
「熱い…うう…熱い…」ってぶつぶつ言いいながら半泣きでお湯に腕を突っ込む様子は、まるで地獄で苦しんでいる罪人のようでした。
そして、なんとか半分くらいにお湯が減ったところで栓を閉めることに成功しました。その瞬間、めっちゃドヤ顔でガッツポーズしました。
ただ、水で半分に薄めてもまだちょっと熱かったです。
退出の際に、一言クレームでも入れようかと思ったのですが、お孫さんらしき女の子がいて、ちょっと遊んであげたりした結果、すっかり忘れてしまいましたとさ。
一応フォローしておくと、タオルやカミソリやらも用意してくれたりするのと、何より500円という値段を鑑みるに悪い場所ではないかなと思います。
ちょっとトラブルもあったけど、それはそれである意味楽しかったです。こう、綺麗な温泉には飽きちゃったり、非日常の世界を見たい人にはオススメです。